便利なタグがあるもんだねえ。
もぎチン、2006年発売のソフト。
中古屋で500円くらいで購入。はーもう5年以上たつのかDSでてから
時の流れは神風
「チンクル」はルピーが命で、ルピーが無くなってしまうと死ぬので、お金とHPが兼用なのがまず目立つポイントかなー。ストーリーを進める為に大量のルピーを布施したり、イベント進行や金稼ぎの為に投資する事が多くて、大きなイベントを越した後は基本的にお金がシビアになりがち。
基本的にコンピュータ有利に交渉してくるようなシステムになってるのが遊ぶの辛い。
・相手がお金を要求してくるとき、相手の想定額にお金が満たないと基本的にそのお金は全部奪われる
・要求の数倍の額をうっかり支払っても、特に良いことは無い
・何らかの理由でこちらがお金の額を指定して報酬を希望する場合、1~4回程度の要求制限が掛かっていて、その回数以内で許可されないと1ルピーも貰えない
・1ルピーもらえる事もある
・金銭感覚はステージ毎、大きな章の区切り毎に変わっていくんだけど、その大まかなガイドラインが一切無い
まー他にもいっぱいあるんだけど、基本的にはギリギリのチキンレースして、失敗したらロードしまくるか、失敗した分だけ時間を使え、みたいな事なんだろうねぇ。指標の類が一切無いのは特に厳しい。数万ルピー貰えるシーンなのに1ルピーも貰えず終了なんてザラ。ブチギレてソフトリセットするだけなんだけどね。
要するにwikiなり攻略サイトなり見て、仔細な数値を見てしまえば何の問題も無くただ淡々と攻略作業をこなすだけのADVになる感じ。レティさんはとりあえず1回本編を通しでバッドエンドになるまでは自力で頑張って、そこからは攻略サイト見て要素埋めプレイをしたよ。なんつーか、moonとかUFOの頃からぜんぜん変わってないなー、って印象を受けた。ま、2006年のゲームだしね。今は少しは遊びやすいゲーム作るようになったのかな?
DS黎明期のゲームだからというのもあるかもしれないんだけど、タッチペンの使い方もなんか雑だねえ。この後の作品のいろチンでは割とその辺が洗練されててそっちは好印象だった。あと、みんな意外と気付いてないんだけど、ABXYボタンを十字キー代わりに使えるのがここの特徴で、この辺は良く考えてるなーって感心するよ。
で、wikiとかさっき言っちゃったんだけど、このゲームは泉にルピーを投げ込むとタワーが成長するの、その成長する額の目安がイマイチわかり辛いのがミソで、「もうちょっとでレベルアップかな?もう少し?まだ?まだなの…?」ってじわじわお金を入れて、ズゴゴゴゴーーッ!!ってタワーが伸び始めた瞬間が一番面白い!なんか抑圧からの開放のカタルシスの演出がやっぱり超うまくて、「オメデトーッ!」ってほめてくれるんだけど、いやあもうそんなにホメてくれなくてもいいですよ~デヘヘ~って気分になるね。この伸びる額の曖昧さは面白くて、累積ルピーで次のレベルに到達するから、少しずつチマチマ入れるのを許されてるのがいいね。他の人もこうすれば良いとまではさすがにゲームの意味がなくなるから言わないけど、もうちょっと全体的にペナルティ楽にしてくれればよかったのになぁ。
ストーリーと演出はやっぱり楽しいなぁ。メッセージ性とか深く考えないで、肩の力抜いて楽しむくらいがちょうどいいんじゃないかな。正体不明のナゾのオッサンが主人公だから、いい具合に悲壮感漂っててストーリーの暗さが打ち消されてる感じ。打ち消されるって言うのかそれ
特にお気に入りのシーンは炎竜ドラドラ戦と、その倒した後のルピー回収シーン。あの対比はこのゲームを如実に表してるもっともすばらしいシーンだとレティさん思った。ドラドラ戦だけ長くてプレッシャーも鋭いだけに、そこからの解放の快感が強烈で、やっぱり何とも名シーン。落下の曲も凄くいい。
やっぱ難点は交渉シーンの異常なシビアさくらいかなぁ…。歩く速度がちょっと遅いのは気になるけど、ずっと続けるのが苦になるほど遅いってわけでもない。ルッピーグッズ集めはすっげぇ面倒くさかった。用心棒大中小の概念は要らなかったっていうか、切り替えるのが面倒くさいね。
まあ、全体の感想としては十分楽しめたかなー。ストーリーに関しては、ルピーに良いも悪いもないんだよ、っていうルピ爺の言葉こそがこのゲームの真理だろうね。全体的に漂ってる狂った金の感覚がレティさんには割と心地よかったよ。
PR