ゲームオブゲーム。ゲームの一体何にレティさんたちユーザーはお金を払うべきなのか、というのを如実に表した、あまりにもゲームらしすぎるゲーム。
ゲームシステム自体は「時間を巻き戻せる能力を持った主人公を使ってアクションパズルする」という至ってシンプルなものなのだけれど、多分世界中どこででも触れられてるように、レベル構成、世界観、音楽、グラフィックとあらゆる要素が大変高いレベルで組み立てられててすごい。具体的にはまあ触れても仕方ないので触れないけれど、パズルを解いてるだけでまず楽しい。閃きの連鎖。ワクワクしてくるよね。
しかしゲーム自体は初回プレイでもそんなに長くあそぶことは無いと思う。結局ひらめきがくればパズルはすぐ解けて最終ステージに向かえる。ここまでは比較的普通のアクションパズル。
ところがその最終ステージがとんでもなかった。おそらくBraidを購入した人の大半はこの最終ステージ、あるいはエンディングとも言えるステージの為に1200MSPを払ったと言っても過言ではないんじゃないかなとか。作り出されたステージの崩壊、今までの世界観を全部ぶち壊してどんでん返しにするような突然の出来事、脅威の演出!高鳴る胸を押さえ最終ステージを攻略!そして怒涛の展開のまま流れ着く、予想を完全に裏切る形での恐るべきエンディング!システムをここまで昇華して一個の完全たるエンディングを作り上げているゲームはフルプライスのパッケージゲームでもそうそう無い!と断言しても多分大丈夫だと思う。ルールから作られたエンディングの押し付けちゅー見方もあるかもしれないけど、それでもここまでのレベルデザインをするのはなみなみならぬ苦労だろうし、エンディングの動きにはある種の芸術性すら感じずにはいられない。そして余韻を味わうためのエピローグと思いきや、またロクでもない演出。全く凝り性なゲームだと思う。
お金に余裕があるとか、他に欲しいゲームがあるとか、そういうのはナシナシ!XBOX360を持ってるなら絶対に買ってあそぶべき!持ってないなら…レティさんは哀れみの言葉でもかけてあげよう、ウフフ。それくらいの価値はあるよ。
「ボリュームが少ない」なんて批判はナンセンス。ゲームの対価はプレイ時間ではないのです。その内容。支払いに対するプレイ時間が長いゲームがやりたきゃ弾幕STG(爆笑)とか、日本一ソフトウェアのゲーム(爆笑)でもやってればいいと思うの!しかし実際1200MSP(約2000円)という価格設定が足を引っ張ってるのも事実。これがBraidの唯一の欠点だよ。残念だ。したがってレティさんは今回の記事を書くに至る。とにかくベタボメしてりゃきっと誰かが買ってくれるって信じてるよ。だって面白いんだもン。
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